丁果A320の交換用LCD, バッテリ情報
■A320 Replacement Parts:
LCDはこんな感じで、20ドル。

バッテリはこんな感じで、15ドル。

もうちょっとましな写真がなかったのでしょうか...
リペアケースはちょっと期待して見てみたが、まだ白と黒しか選べませんね。
そのうち秋葉原あたりでも入手できるようになるでしょうか。
丁果A320 DINGUXシステムと開発環境toolchain更新
■情報ソース: DINGUX: New system/toolchain:
■ダウンロード: Downloads - dingoo-linux - Project Hosting on Google Code:
今回の変更点は、
となっています。・MIPS32用にコンパイルし直した。前回のリリースは間違ってMIPS I用にコンパイルしていました。(訳注: このエントリで紹介しましたが、前回もMIPS32用にコンパイルしていたはずでした)
・システム全体(ライブラリから実行ファイルまで全部)を-O3でコンパイルした(訳注: gccの最適化オプションを強めた)。
・SDL_mixerのMP3/Oggの整数変換処理の修正
今回は全体的な変更がなされているので、DINGUXの起動や動作に何か問題が発生した場合は、ユーザから報告のあった、以下のことを試してみて欲しい、とのこと。
・dual-boot installerが起動しない、つまり二つのusbtoolコマンド実行に成功した後、A320のスクリーンになにも表示されない場合は、USBケーブルを抜いてみてください。
何が問題で、なぜケーブルを抜くと直るのかは全く見当がつかないけれど。
(原因解明には、おそらくシリアルコンソールを接続したA320とかが必要になるかも)
・dual-bootをインストールした後、dinguxが起動しない場合は、SDカードを(quickフォーマットではなく完全フォーマットで)フォーマット(パーティションの有無は問わない)し、他の何よりも最初にまずzImageとrootfsをSDカードにコピーしてみてください。これは、ある状況でFAT32からの読み込みを妨げる問題がu-boot-1.1.6にある可能性があり、最新のubootからコードを移植することで対処してみます。
また、このエントリに対するコメントで、CongoZombieさんが他の対処法として以下を挙げていました。
もしdual boot installerが動作しない場合は、オリジナルのファームウェアを再書き込みしてみる。これでうまくいった。
ということで、ゆっくりとしかし着実に進化していますね。
改めてこの小さな丁果A320というマシンにLinuxを載せてくれたboobooさんに感謝です。
丁果A320用DINGUXとdual-bootインストーラ更新
■DINGUX: Testing new dual-boot installer:
まずdual-bootインストーラですが、
とのこと。何人かのユーザから報告のあった、「flash write error」について直っている(はず)のdual-bootインストーラをリリースします。このエラーはNANDフラッシュの最初のブロックにいくつかのbad pageがあるのが原因である。これは普通のことで、これをうまく回避する機能があるがうまく動作していなかった。私の所有する2台のA320とも最初のブロックにbad pageがなくてテストできないので、誰かの成功報告があるまでベータ版とします。
また、下記ダウンロードサイトには、新しいカーネル、rootfs、開発環境toolchainの20090916版がアップロードされています。
■Downloads - dingoo-linux - Project Hosting on Google Code:
dingux_system_20090916.zipのアーカイブ内ChangeLogによると今回の変更点は、
とのこと。・toolchainとrootfsがMIPS Iとしてコンパイルされていたが、JZ4740はMIPS32のようなので、MIPS32モードで再コンパイルした。(戦車!? Vladimir Silyaev)
・USBネットワークのネットマスクを255.0.0.0から255.255.255.252に変更
・libmikmod(訳注: さまざまな音楽フォーマットに対応したモジュールのライブラリ)を追加
ということで、2chのDINGUXスレでdual-bootインストーラで失敗していた方やA320 Forumで失敗していた方も今回の更新でうまくいっているようなので、よかったです。
DINGUX作者のboobooさんに感謝!?戦車!?
丁果A320用Linux、DINGUXの現在の状況について
■情報ソース: DINGUX: Merged latest Ingenic patch:
大きなニュースではないが、Ingeric社が新しいカーネルパッチをリリースした。ほとんどは新しい開発ボードのサポートを追加したのみで丁果A320には関係なし。
コアのアセンブリコードにいくらかの修正が見られ、バグ修正のみパッチを適用した。
二つの大きな問題(DMA使用時のUSB不具合と、4bitモード使用時のカード破壊の件)について確認してみたが、どちらも直ってはいなかった。
その他は
・ネットマスクの問題(255.0.0.0から255.255.255.252に変更した)
(訳注: DINGUXとPC間で使用するネットワークアドレスが8bitマスクで大きかったため、PCの実イーサネットインタフェースのIPアドレスとかぶる可能性が大きかったが、これを30bitマスクに縮小し、PC側アドレス、A320側アドレス、ブロードキャストアドレスのみを占有するようにした)
・toolchainとrootfsを、今までMIPS Iとしていたのを今回MIPS32r1アーキテクチャとしてリビルドし直した。これにより、小さなコードで動作が早くなるはず。Ingeric社はCPUがMIPSだとは言っていないけど。Vladimir SilyaevさんがIngeric社のkernelがMIPS32r1用に設定されていることに気づいたので、toolchainもそうであるべき。
・Qi-Hardwareの人たちが「Ben NanoNote device」のプロトタイプを送ってくれた。彼らはIngeric社から最新のkernel 2.6.27パッチを入手しているが、私はUSB DMA問題とカード破壊問題が直ってたかどうかは試していない(重要なものはIngericの公式な2.6.24.3パッチで直っているはずなので、期待はしていない)。
・dual-bootインストールの途中で、書き込みに失敗するという報告をいくつかもらっている。オリジナルのSPLリストア機能はうまくいくにもかかわらず。一番目のフラッシュブロックにbad pageを持っているように思われる(これ自体はNANDフラッシュとしてはふつうのこと)。フラッシュ書き込みツールがそれらを適切に扱えない。修正は簡単だが、先頭ブロックにbad pageを持つA320を持っていないので時間がかかるかも。
ということです。
ちなみに文中にでてくるBen NanoNote Deviceは以下のdingoo-sceneでも触れられているものです。2009年秋にもリリースされるということで、もうじきですね。A320と同じチップを積んでいます。LCDがQVGA(320x240)ではなく、VGA(640x480)であればよかったのですが。
■dingoo-scene: Nanoo Nanoo, Ben NanoNote:
![image[17]](https://blog-imgs-34-origin.fc2.com/h/i/s/hissorii/20090915092817d70.png)
■Qi Hardware:
Dive into the DINGUX. (その2)
SDカードが/dev/mmcblk0p1で、vfatで/bootにmountされています。ls -l /bootすると、確かにSDカードのイメージが見えています。
/ # mount
rootfs on / type rootfs (rw)
/dev/mmcblk0p1 on /boot type vfat (rw,fmask=0022,dmask=0022,codepage=cp437,iocharset=iso8859-1,utf8)
/dev/loop0 on / type romfs (ro)
proc on /proc type proc (rw)
sysfs on /sys type sysfs (rw)
tmpfs on /dev type tmpfs (rw)
devpts on /dev/pts type devpts (rw)
tmpfs on /tmp type tmpfs (rw)
/ # df -h
Filesystem Size Used Available Use% Mounted on
/dev/mmcblk0p1 7.6G 2.9G 4.7G 39% /boot
/dev/loop0 21.3M 21.3M 0 100% /
/ # ls -l /boot/
drwxr-xr-x 14 root root 4096 Aug 17 2009 local
-rwxr-xr-x 1 root root 22317056 Aug 17 2009 rootfs
-rwxr-xr-x 1 root root 1167360 Aug 17 2009 zImage
/ # ls -l /usr
drwxr-xr-x 1 root root 32 Dec 31 17:00 bin
drwxr-xr-x 1 root root 32 Dec 31 17:00 lib
lrwxrwxrwx 1 root root 13 Dec 31 17:00 local -> ../boot/local
drwxr-xr-x 1 root root 32 Dec 31 17:00 sbin
drwxr-xr-x 1 root root 32 Dec 31 17:00 share
/ #
では、さらに見てみましょう。